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2007.02.25

寝ずの番

マキノ雅彦=光和インターナショナル
この映画、観る前は、カンカンノウがクライマックス、或いは大団円と思っていたが、そうではないんですね。カンカンノウのあとに小エピソードが幾つも続くんですね。たしかに、“トタンの屋根”の唄で終わるのもシンミリしていて悪くはないんだけれども、ちょっと物足りない。可笑しゅうてやがて哀しき、の哀しい部分はある程度、描けていると思うが、可笑しさの部分が物足りない。演者の笑いも弾けた笑いではない。やはり、カンカンノウを最後に持ってきて、突き抜けた笑いを提供してほしかった。
富司純子の色気は、相変わらずです。中井貴一の声の良さにビックリ!ただ、堺正章は、ミスキャストでは?あのキャスティングの中で、ちょっと浮いてたように感じました。それに、艶唄(?)が、エンエンと続くのもやや興醒め。
ところで、笹野高史演じる橋次が読んでいた志ん生の本、あのカバーの本は見たことがないのだが、実在する本なのでしょうか?また、その本に書かれてあるという、志ん生が馬生にお前は大きなヤカンの大器晩成型なんだと言ったというのも事実なんでしょうか?それとも、映画の中の創作なんでしょうか?御存知の方、御教示くだされば幸いです。

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