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2018.12.05

浅草木馬亭十二月

◆日時=2018年12月5日(水)12:15開演
  天中軒すみれ「若き日の小村寿太郎」(沢村豊子)
  港家小ゆき両国橋最後の勢揃い」(玉川祐子)
  天中軒涼月「母の幸せ」(伊丹明)
  玉川奈々福「新門と梅ケ谷」(沢村豊子)
 仲入
  玉川太福「湯船の二人」(玉川みね子)
  宝井梅福「南極第一次観測隊物語」講談
  大利根勝子「梅山家の縁談」(玉川みね子)
  三門柳「男の花道」(伊丹明)


すみれ
デビューという毎日新聞の記事に惹かされて、二度目の木馬亭。
すみれは顔に眉間を寄せての熱演。往時の女流義太夫のように、思わず“どうする、どうする ”と声を掛けそうになった。ただ、節はいいのだが、台詞のところがやや不明瞭だった。
小ゆきもtwitterをフォローしているので、是非聴きたいと思っていたのだが、まずコシノジュンコ風の黒髪に驚いた。写真などで金髪だとばかり思っていたので。しかし、帰りに客を見送っている時には、目を瞠るばかりのブロンドだった。新作と古典を演る時とで分けているのだろうか?ところで、口演のほうは声も素晴らしく、使い慣れない言葉を使わせてもらえば、とてもグルーブさせられた。
前回は、奈々福の節をあまり聴けなかったのだが、今回はその美声を堪能。
CDで、『地べたの二人』をとても面白く聴いていたので、太福も今日のお目当てのひとり。そして、その中から「湯船の二人」を演ってくれた。声だけ聴いても可笑しいのに、真剣な顔でそれを演るのでその可笑しみが倍増する。とても長いマクラだったので、これからは浪曲界の小三治と個人的に呼びたい。
勝子は、お目が御不自由らしい。冒頭、本人がそのように語っていた。演題も目の不自由な女性が登場する。
のようなスタイルの浪曲もあるのだなと知った。抑制的で繊細。しかし、凛としている。疑問に思ったことが一つ。この「男の花道」にも目の不自由な歌右衛門が登場するのだが、浪曲では、ネタがつくということに、それほど頓着しないのだろうか。

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