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2012.01.27

姉と妹の勉強会(第1回)

◆会場=落語協会
◆日時=2012年1月27日(金)18:15開演
  ◇三遊亭美るく 「権助魚」
  ◇三遊亭粋歌 「一目上がり」
 仲入
  ◇三遊亭粋歌 「桃太郎」
  ◇三遊亭美るく 「幇間腹」

久々に生の落語を聴く。二つ目になって以来、昇進後の美るくをようやく聴くことができた。

美るく、柿色とやや薄く黄味がかったベージュとの二本の太い縦縞模様の着物という婀娜な姿で登場。予想していた以上の客が来たということで、やや上気したのか、当初に話そうと思ったことが飛んでしまったと言いつつ、例のTVドキュメンタリーのこと、芸名についての正直な気持ちなどをマクラに振って、ネタ下ろしという「権助魚」。そして、二席目は、時間の制約もあったからか、マクラもなく「幇間腹」。私は、この「幇間腹」を面白く聴いた。所作も、表情も、そして音声もとても大きく弾けていた。今は、殆どがネタ下ろしみたようなものだから、こういう弾けた高座をどんどん演っていけばいいんじゃなかろうか。
粋歌は、第1回の『二ッ日勉強会』以来。その時にも感じたが、とにかく口跡がいい。今日は、特に「桃太郎」が良かった! 上手ささえ感じた。そして、天性のユーモアも持ち合わせているんじゃなかろうか。とにかく、「桃太郎」でこんなに自然に笑えたのは久し振り。最近は、新作を主に演っているそうだが、この「桃太郎」は、残念ながら今日は観ることができなかった踊りとともに、粋歌の売り物となるんじゃなかろうかと思う。なまなかな真打よりはホントに面白かったのだから。ドクターストップのかかる捻挫の痛みを押して高座に上がったファイトも勿論だが、粋歌のあのエクボの笑顔も実に素晴らしい!
次回には、是非、多ぼうも呼んで三姉妹を見たいものです。

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