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2010.04.18

黒門亭(四月第三週)

◆会場=落語協会
◆日時=2010年4月18日(日)12:00開演
  △柳家小んぶ 「初天神」
  ◇春風亭朝也 「花見酒」
  ◇三遊亭粋歌 「権助魚」
 仲入
  ◇柳亭こみち 「粗忽長屋」
  ◇川柳つくし 「チューショー企業」

これだけの女性が揃ったんだから、ことのついでに前座も歌る美ぽっぽあたり、二つ目ももう一人ぼたんあたりを揃え、“華の競演”とでも銘打ってくれれば良かったのに、とも思ったが、朝也によると、やはり、そんなことも考えたらしいが、空いている噺家さんがいなかったとのこと。残念。
今日は、お膝送りするほどの盛況だった。
小んぶ、今日の「初天神」、せかせかした話ぶりだった。
朝也、「花見酒」。この噺は、このブログを始める前に、たしか志ん弥の口演で一度聴いたきり。あまり、高座では掛けられないのではないだろうか。
粋歌、スカイツリー三十郎またの名を黒門亭三十郎、しかしてその実態は、エクボ粋歌。ほんとエクボが可愛いですよね。これは褒め言葉ですが、若い頃の清川虹子にもちょっと似ているような…。それから、表情がとても豊か。万華鏡のように一瞬々に眩く変化します。あと、奥さんが師匠の歌る多のように少しでもなればと思います。粋歌、少し、ふくよかになりましたかね?
こみち、今日一番のお目当て。今日の「粗忽長屋」、ネタ卸とのことだったが、どうしてどうして、とても素晴らしい出来でした。特に、熊さんの描写。これは、どんな名人が演じた熊さんより、私にはリアリティがありました。不条理落語とも言われるこの噺を、全く感じさせない知性でコントロールしきった見事な高座と言いたい。それから、こみちは声がいいですよね。聴いていて気持ちが良くなります。御結婚、おめでとうございます。ところで、昇さんってどちらでしたっけ?
つくしは、生で見るのは初めて。インターネット落語会などで観るより、生のほうが富士眞奈美に似てずっと美人だと思った。ただ、その美性と知性がうっすらと噺にも残っているようにも感じられるのだ。こみちの素っ呆けた感じが無いように思うのです。
「チューショー企業」と、カタカナで表記されているのは意味があったんですね。中小、中傷、チュウしよう。枝太郎、円福、川柳の名も出てくるので、つくし日記の愛読者には面白い内容かもしれない。
因みに、こみち、昇の結婚はつくしがキューピッドの役を果たしたそうです。

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