黒門亭(十月第一週)
◆会場=落語協会
◆日時=2009年10月4日(日)15:00開演
△柳家おじさん 「平林」
◇春風亭一左 「宮戸川」
◇古今亭菊千代 「鼓ヶ滝」
◇五街道雲助 「干物箱」
おじさん、初めて。しかし、言うほどにはオジサンではないと思う。若々しく見えます。「平林」は、久々に聴きました。
一左は、ひろ木の代演とか。しかし、「宮戸川」は、先日の会で聴いたばかり。十八番なのかしら?
菊千代のマクラが大変に良かった。前座の頃からの刑務所通いの話は、いろいろと教えられる所があった。謎掛けも何処かで使えそう。「鼓ヶ滝」も、なんとなく市原悦子に似た菊千代の、昔話を聴くようで、メルヘンティックな高座でした。
雲助の「干物箱」、絶品! 中身がギッシリと詰まった口演。この噺がこんなにも面白い噺だとは今迄識りませんでした。所作とセリフとが寸部の齟齬もなく演じられるので、ドップリとその世界に浸ることが出来ます。本屋の善公の存在を教える竹庵が登場する「干物箱」は、初めてです。そして、まるで、「反対俥」が始まるかと思うほどの、俥屋源公の追越車線からの見事な追い抜き振り!ワクワクしますね! 私は、秘かに雲助を“渋団”(五代目市川団蔵)と称しております。
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