円丈フェスティバル2009
◆会場=日本橋社会教育会館ホール
◆日時=2009年7月24日(金)18:45開演
◇三遊亭丈二 漫談
◇三遊亭円丈 「文七元結」
仲入
◇三遊亭円丈・三遊亭丈二・千葉しん 『DJトークショー』
◇三遊亭円丈 「百年目」
この会場、日本橋図書館と同じ建物内にあるんですね。ちっとも知らなかった。高座は見やすくって良いのだけれど、椅子が連結していて、同じ列に座っている人が頻繁に動くと、こちらの椅子まで影響を受けて揺れるのが難。
会場で、CD、書籍などを販売していたのでCDを購入。
冒頭、丈二と円丈が現れ、簡単な挨拶。長講は稽古も同じ時間を取られ数をこなせないので覚えるのが大変だとぼやいていた。
丈二は、今日、急に“お前も一席演れ”と言われたとかで、10分程度の漫談。
円丈の一席目「文七元結」は、「大晦日文七元結」ともいうようで、大晦日の一日の出来事として設定。そして、ミソは、お久と文七は既に一面識があり、文七はお久に恋心を抱いているという設定になっていることだ。これはなかなかのアイデアだと思う。共感ということを大事にする円丈ならではのアイデアではなかろうか。お久と文七が一面識があるという設定によって現代の観客にも共感を得ることができるのではなかろうか。
二席目の「百年目」は、大方の演者は主人を立派な人徳者として描いていると思うのだが、円丈の主人は人間としての弱みも曝け出す生身の人間として描かれていて、私としてはとても共感できた。
ただ、どうだろう。「文七元結」で、“電話をかけろ”というセリフがでてきたが、あれはギャグではなくって、やはり日頃新作を常に演っているから、つい出てきた言葉だろうと思う。このことが端的な例で、やはり言葉の言い淀みなども散見されたので、この辺がクリアされた高座を今一度観たいと思っている。
仲入後に行なわれた、『DJトークショー』では、円生、彦六、馬生(丈二曰く名人のほう)等のエピソードを楽しく聴いた。また、おしんさんの三味線での出囃子も堪能しました。そして、現在、市販されている出囃子のCDのなかに円丈の出囃子が入っていないことを、円丈が悔しがっていました。
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