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2009.07.22

鈴本演芸場七月下席

◆日時=2009年7月22日(水)17:20開演
  △柳家さん市 「道灌」
  ◇五街道弥助 「夏泥」  
  ◇鏡仙三郎社中 太神楽
  ◇隅田川馬石 「堀の内」
  ◇古今亭志ん輔 「野晒し」
  ◇柳家小菊 粋曲
  ◇春風亭百栄 「浮世床(本)」
  ◇金原亭伯楽 「たがや」
 仲入
  ◇ロケット団 漫才
  ◇林家正楽 紙切
  ◇五街道雲助 「お初徳兵衛」

さん市、初めて。もう少し、明るさが欲しいと思った。
弥助の「夏泥」は初めてかと思ったが、以前に黒門亭で聴いていました。
仙三郎仙志郎仙花。仙志郎は久々に見る。仙花は最後に笠を落して、はにかんでいました。
馬石の滑稽噺、テンポも良くなってきましたね。
志ん輔の「野晒し」、針を顎に引っ掛ける所までだったが、トントンと実に快調に噺を進めて楽しませてくれました。
小菊姐さんの艶っぽい都々逸を久々に聴いて大満足です。
百栄の波長にいまひとつ合わないようだ。
伯楽の「たがや」は、去年も同じ鈴本七月下席で聴いているのだが、夏の風物詩として、この時期には是非一度は聴きたい高座ですね。マクラも楽しいし、江戸っ子の啖呵も気持ちいいし。“雑司ヶ谷、タップリ”と声を掛けてみたいものだ。
ロケット団。石田純一、麻生総理は初めて聴いたが、笑いました。
正楽。相合傘、曽根崎心中、総選挙、日食、不忍池の蓮、イチロー。総選挙は、麻生の頭に鳩を載せていた。
雲助の「お初徳兵衛」は初めて聴いたが、実に良い人情噺で、聴きに行って正解でした。この高座もきっと緻密な仕込が為されていて、聴き手がそれを知っていれば知っているほど、噺の面白さもより増してくるという態のものでしょう。後に「船徳」となるエピソードも織り込まれ、首尾の松の情景描写も丹念に為され、お初の幼少からの思慕の念も痛いほどに伝わり、何度も繰り返し聴いて、じっくりと味わいたいと思わせる高座でした。

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