鈴本演芸場四月下席
◆会場=鈴本演芸場
◆日時=2009年4月22日(水)17:20開演
△柳亭市也 「子ほめ」
◇柳家わさび 「居候」
◇翁家和楽社中 太神楽
◇古今亭菊丸 「人形買い」
◇桃月庵白酒 「転宅」
◇太田家元九郎 津軽三味線
◇柳家さん生 「粗忽の使者」
◇五街道雲助 「代書屋」
仲入
◇大空遊平・かおり 漫才
◇橘家文左衛門 「道灌」
◇ダーク広和 奇術
◇隅田川馬石 「宿屋の富」
市也、初めて。WBCで投手コーチを勤めた与田さんに似た感じ。
わさび、二つ目になって初めて観る。前座時代からやや甘えたような舌ったらずな所があったが、その点ますます磨きがかかった様子。そういうキャラを狙っているのか?存在感は悪くはないと思うのだが、この人、前座時代にメクリを何度か間違えている。そして、それを客に注意されても、やや不貞腐れている感じだった。だから、いまいちイメージが良くないのです。
菊丸、この時季ならではの「人形買い」。菊丸の噺は、もっとジックリと聞きたいのだが。
白酒の「転宅」、初めて。実に面白い。この面白さは実際に聴くよりほかないですね。
さん生は、このところ聴く機会が多いのだが、笑いも取るし、実力者と思う。弟子のわさび同様、口調に独特なものがある。
雲助の「代書屋」、念願かなって聴くことができた。最近、雲助の滑稽噺が本当に面白いのです。
文左衛門も最近良く聴く。マクラでよく言っている、“満員だね、あ、後ろを振り向かないでいいから”というセリフはあまりいい気がしない。余計なことだと思う。その、文左衛門、開演前に、袖から客席を見て、“あまり入っていないなぁ”という顔をしていた。
ダーク広和はいいですね。BGMのアルバム名がようやくわかった。ダークさんのHPがあって、そこのBBSで懇切丁寧にファンの質問に答えているのですね。トリの馬石のことをロマンティックな人だと言っていた。
馬石の「宿屋の富」も初めて。以前にも書いたが、最近の馬石の滑稽噺は落ち着きが出てきて、それにつれ面白みも増してきたと思う。これまでは無理して表情や声をデフォルメさせていたと思う。それが無くなって聴くほうも落ち着いて聴けるようになってきた。
今日もいた五月蝿い客は、この前と同じ客ではなかろうか?
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