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2009.04.29

鈴本演芸場四月下席

◆日時=2009年4月29日(水)17:20開演
  △春風亭正太郎 「金明竹」
  ◇柳家わさび 「居候」  
  ◇翁家和楽社中 太神楽
  ◇古今亭菊丸 「人形買い」
  ◇桃月庵白酒 「つる」
  ◇太田家元九郎 津軽三味線
  ◇柳亭市馬 「山号寺号」
  ◇五街道雲助 「お菊の皿」
 仲入
  ◇大空遊平・かおり 漫才
  ◇橘家文左衛門 「手紙無筆」
  ◇ダーク広和 奇術
  ◇隅田川馬石 「船徳」

正太郎、なかなか見事な言い立てでした。
わさび、前回と同じマクラ、同じ噺。
菊丸も前回と同じマクラ、同じ噺。さらに前回あった小僧のお喋りを端折っていた。
白酒、まさか「転宅」、はたまた「壺算」ではないだろうね?と不安に駆られたが、「つる」だったので、まぁ良しとしよう。
市馬の「山号寺号」は二度目。マクラも前回と同様だった。
雲助の「お菊の皿」は三度目だが、聞くたびに面白くなる。雲助の仕込んでいる種々のことが聴くたびに面白さを加速させる。
文左衛門の「手紙無筆」が良かった。しかし、文左衛門の腕の太さ!腕っ節、強そうですね。
馬石の「船徳」、とても良かったですね。“ああ、徳三郎!”と想わせる馬石の絵姿でした。これほど、演者と一体となった徳三郎はちょっとないんじゃないでしょうか。そして、前回も書きましたが、滑稽噺としても満足できましたし、言うことはありません。ただひとつ難を言えば、徳三郎と一体となっているがゆえに、親方などは聊か若く感じてしまいますね。ま、これは仕方がないでしょう。この点も、数を重ねるごとにクリアして更に完成度の高い「船徳」を創っていってくれるでしょう。馬石の「船徳」は、今後ますます楽しみです。
この芝居、わさびや菊丸が、同じ演目を演じたので、“来なきゃよかったかな”と多少恨みがましくなっていたのですが、この馬石の高座がそれらを一掃してくれました。

今日、隣に座った客は、最近話題の人ではなかろうか?今日は、大人しめだったが、やはり、“ウソ”とかの言葉を小さめに発していた。

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