成田小僧
奉納落語会で聴いたこみちの「成田小僧」の出典が気になって調べていたら、『明治大正落語集成』というものがあり、そのなかに三代目三遊亭円遊の口演速記が載っていたので、それを読んでみると、『落語事典』に載っているものとほぼ同じだった。『落語事典』もこの『百家園』所載の円遊のものを基にしているのだろうか。さて、それでは、こみちの口演は何を基にしているのだろうと、さらに調べていたら『落語文庫』というものがあったのだが、これは『明治大正落語集成』と同じ講談社が刊行しているものだから、内容は同じものだろうと思いつつ読んでみると、さにあらず、お目当てのこみち口演のものと同内容だった。お目当てがみつかり嬉しくはなったのだが、残念なことにこの文庫、解説の類が一切載っていないので、誰のものを基にしたのか等のことは全くわからない。まぁ、それは、今後の楽しみとしましょう。
しかし、この『落語文庫』所載の「成田小僧」を読むと、またあの時の、こみちの可愛らしい御婆さんが目に浮かんでくる。インターネット落語会でも観たのだが、Yahooの動画にはアーカイブとして残ってはいないんですね。残念です。
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