鈴本演芸場七月上席
◆会場=鈴本演芸場
◆日時=2008年7月6日(日)17:20開演
△三遊亭たん丈 「出来心」
◇桂笑生 「真田小僧」
◇鏡仙三郎社中 太神楽
◇隅田川馬石 「鮑のし」
◇柳亭燕路 「欠伸指南」
◇柳家小菊 粋曲
◇柳亭市馬 「粗忽の使者」
◇桃月庵白酒 「臆病源兵衛」
仲入
◇大空遊平・かおり 漫才
◇林家正楽 紙切り
◇五街道雲助 「中村仲蔵」
二月以来の寄席
たん丈、久々に観ました。たしか、11月に二つ目に昇進の予定ですよね。二つ目になって、自分の会をやるようになったら、是非行きたいですね。
笑生は初めて。弥助を観ることが出来なくって残念に思っていたが、初めての笑生、良かったですよ。サゲまでやってくれました。ただ、ちょっと二つ目ずれしているというか、二つ目の垢が溜まっているというか、そんな印象を受けるんです。協会の芸人紹介を見ても、特に長く二つ目をやっているというわけでもなさそうなんだけど。小朝の所から文生の所へ移ったという気苦労なんかがそう思わせるのかしら。余計なことかもしれませんが、もう少しの清新さが欲しいと思いました。
仙三郎、仙三。今日は二人だけ。仙花を観たかったなぁ。
馬石の「鮑のし」は初めて。この間の「風呂敷」よりは笑えたけど、馬石の滑稽噺、いまひとつ弾けて笑うという所まで行かないのです。様子の良い所が邪魔しているのだろうか。
燕路の「欠伸指南」がとても良かった!馬鹿馬鹿しさが堪らなく良かった。燕路も納得のいく高座だったのではと思います。私も欠伸をしました。上手に座っていると、一席終えて袖に下がる時の表情がよく見えるんだけれど、燕路、満面の笑みでした。ただ、燕路の欠伸、ちょっと大き過ぎはしないかなぁと思ったりもしましたが…。
小菊を久し振りに堪能。寄席のスタンダードナンバーへの八番も聴くことができました。カデンツァみたような三味線も。
市馬の滑稽噺、いいですよね。よく言っていることなんだけれど、口癖のネェ、エェがないとテンポがよくってホントにいいです。市馬も、どうだいという表情をして下がって行きました。
白酒の「臆病源兵衛」、二度目だが、ようやくこの噺の全体像を把握することが出来た。というほどのこともない噺なんだけど、白酒の可笑しみが楽しめる一席。額に貼った三角巾をまた貼り付けるところなど笑ってしまいます。
正楽、相合傘、花火、蛍、朝顔、鰐。いずれもお見事!プロジェクター使用。
雲助の「船徳」をまだ聴いたことがなかったので、土曜日に行きたかったのだけれど、折り合いがつかず、かといって「中村仲蔵」は、もう池袋でも聴いているし、それより以前には朝日名人会でも聴いているのだから、どうしようかと迷ったのだが、行って良かった。蕎麦屋で出会った浪人が仲蔵の名前を知っているというのは雲助独自の型だが、見巧者たる浪人と芸人仲蔵との或るシンパシーを感じて思わず涙が出てきた。サゲも雲助独自のもの。やはり好いものは何度聴いても好いですね。
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