古今亭志ん生ベスト・コレクション
古今亭志ん生=クラウン 「穴どろ」「おもと違い」
「おもと違い」という噺は、聴く前は「元犬」の別名かと思っていた。違うんですねぇ。詳細は、『落語事典』などに譲るとして、万年青(おもと)と娘の名前おもととを混同したことからくる一騒動という一席。まぁ、噺自体は、たいしたこともない噺だけど、やはり、これも貴重な噺。他には、CDでは出ていないんではないだろうか。『志ん生全席落語事典』で、調べてみたら、やはり、これにも記載されていない。
以前にも書いたが、このシリーズは、貴重な噺が幾つもある。確かに、聴いてみると、どうってこともない噺だったりもするのだけど、しかし、ファンとしては、なんとなく落ち着かない。だから、結局、シリーズ全巻を収集しました。『志ん生全席落語事典』の補遺として以下に演目を記しておこう。なお、このシリーズ、各巻に通しの番号は振られていないので便宜的に商品番号の末尾を振っておきます。
CD01=「女学校操競孝女おゑんの伝」
CD02=「茶金」「雨の将棋」
CD03=「らくだ」
CD04=「三軒長屋(上)」「後生鰻」
CD05=「黄金餅」「へっつい幽霊」
CD06=「もう半分」「水屋の富」
CD07=「芝浜」「姫かたり」
CD08=「坊主の遊び」「星野屋」
CD09=「毛氈芝居」「牡丹灯籠(序)」
CD10=「お初徳兵衛」「風呂敷」
CD11=「宗珉の滝」「松山鏡」
CD12=「早桶屋」「義眼」
CD13=「穴どろ」「おもと違い」
CD14=「藁人形」「元犬」
CD15=「唐茄子屋政談(上)(下)」
CD16=「お直し」「宮戸川」
CD17=「品川心中」「権兵衛狸」
CD18=「鰍沢」「猫の皿」
CD19=「搗屋幸兵衛」「お化け長屋」
CD20=「富久」
この中には、『志ん生全席落語事典』の中で、『志ん生復活!落語大全集』(講談社)に唯一収録されているとされている噺が幾つかある。、『志ん生復活!落語大全集』は、値段も高いし、図書館には所蔵されていない。そして、講談社は、他の出版物でも、附録のCDを禁帯出扱いしている。どういう経緯でクラウンのCDが廃盤になったのかは判らないが、こんな傲慢な講談社のものなど手にしようとも思わないので、クラウンのものを、ほかのレコード会社でもいいから、法的にクリアして市販してもらいたいものだ。
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