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2008年3月の5件の記事

2008.03.30

古今亭志ん生ベスト・コレクション

古今亭志ん生=クラウン 「穴どろ」「おもと違い」
「おもと違い」という噺は、聴く前は「元犬」の別名かと思っていた。違うんですねぇ。詳細は、『落語事典』などに譲るとして、万年青(おもと)と娘の名前おもととを混同したことからくる一騒動という一席。まぁ、噺自体は、たいしたこともない噺だけど、やはり、これも貴重な噺。他には、CDでは出ていないんではないだろうか。『志ん生全席落語事典』で、調べてみたら、やはり、これにも記載されていない。
以前にも書いたが、このシリーズは、貴重な噺が幾つもある。確かに、聴いてみると、どうってこともない噺だったりもするのだけど、しかし、ファンとしては、なんとなく落ち着かない。だから、結局、シリーズ全巻を収集しました。『志ん生全席落語事典』の補遺として以下に演目を記しておこう。なお、このシリーズ、各巻に通しの番号は振られていないので便宜的に商品番号の末尾を振っておきます。
 CD01=「女学校操競孝女おゑんの伝」
 CD02=「茶金」「雨の将棋」
 CD03=「らくだ」
 CD04=「三軒長屋(上)」「後生鰻」
 CD05=「黄金餅」「へっつい幽霊」
 CD06=「もう半分」「水屋の富」
 CD07=「芝浜」「姫かたり」
 CD08=「坊主の遊び」「星野屋」
 CD09=「毛氈芝居」「牡丹灯籠(序)」
 CD10=「お初徳兵衛」「風呂敷」
 CD11=「宗珉の滝」「松山鏡」
 CD12=「早桶屋」「義眼」
 CD13=「穴どろ」「おもと違い」
 CD14=「藁人形」「元犬」
 CD15=「唐茄子屋政談(上)(下)」
 CD16=「お直し」「宮戸川」
 CD17=「品川心中」「権兵衛狸」
 CD18=「鰍沢」「猫の皿」
 CD19=「搗屋幸兵衛」「お化け長屋」
 CD20=「富久」
この中には、『志ん生全席落語事典』の中で、『志ん生復活!落語大全集』(講談社)に唯一収録されているとされている噺が幾つかある。、『志ん生復活!落語大全集』は、値段も高いし、図書館には所蔵されていない。そして、講談社は、他の出版物でも、附録のCDを禁帯出扱いしている。どういう経緯でクラウンのCDが廃盤になったのかは判らないが、こんな傲慢な講談社のものなど手にしようとも思わないので、クラウンのものを、ほかのレコード会社でもいいから、法的にクリアして市販してもらいたいものだ。

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2008.03.27

落語研究会(第477回)※

会場=国立劇場(小劇場)
◆日時=2008年3月27日(木)18:30開演
  ◇柳家ほたる 「転失気」
  ◇柳亭左龍 「粗忽長屋」
  ◇入船亭扇橋 「彌次郎」
 仲入
  ◇古今亭志ん輔 「豊竹屋」
  ◇柳家小三治 「うどん屋」

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2008.03.16

破廉恥

快楽亭ブラック=ローランズ・フィルム 「川柳の芝浜」「カラオケ寄席」「一発のオ○ンコ」
私は勇気がなくって、ブラックの高座をまだ生で観に行ったことがない。その憂さを晴らすべく、このDVDを観たのだが、何といっていいのか、もう言葉がありません。よく耳にする言葉に“落語を聴きに行くんじゃなくって、落語家を聴きに行く”というのがあるけれど、その最たるものがブラックかもしれない。特別映像の川上史津子さんとの対談を観ていると、ブラック、意外とシャイな人なんだなと思う。そのシャイな人が“オチョボ口”(立川流の噺家の言)で、次から次へと繰り出す禁止用語満載の落語が面白くないわけがない。
「川柳の芝浜」は、川柳川柳を良く知っている人には、堪らない一席だろう。テレビのリポータに川柳がなって、国民の声を代弁してその当該の人の家の前で大便をするという箇所は笑った。
「カラオケ寄席」では、念願の『涙の圓楽さん』を聴けました。そして、当代の大名跡の噺家を罵倒し、先代の師匠を懐かしがる人に“貴方はどちらからいらっしゃったんですか”と聞くと、その人が“宮城から”と答え、“どうりで、仙台を懐かしがる”というサゲもなかなか秀逸。
「一発のオ○ンコ」は、ジョークでもなんでもなく、ソープランドの店長が、三人で一発のオマンコを終えて店を出る親子三人の背中に掛ける“どーもありがとうございました。どうぞ、良いお年を”という声には万感迫るものがあり、涙を禁じえなかった。立派な人情噺である。
この三席の高座のどれか一つが、特に素晴らしい高座だというわけではないのだけれど、しかし、この三席が収められたこの一枚のDVDは、快楽亭ブラックという噺家を見事に体現した名盤だと言えると思う。このDVDを買った後に、レンタルもされていることを知ったのだが、買ったことには悔いはない。

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2008.03.02

入船亭扇遊・柳家喜多八二人会

会場=横浜にぎわい座
◆日時=2008年3月2日(日)14:00開演
  △三遊亭歌ぶと 「権助魚」
  ◇入船亭遊一 「転失気」
  ◇入船亭扇遊 「片棒」
  ◇柳家喜多八 「幇間の炬燵」
 仲入
  ◇太田その・松本優子 女道楽
  ◇柳家喜多八 「子別れ(中)」
  ◇入船亭扇遊 「子別れ(下)」

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2008.03.01

本日、東京ロマンチカ

中野翠=毎日新聞社
恒例の、中野翠さんが『サンデー毎日』に連載しているコラムを一冊にまとめたこの本を読んでいると、次のような箇所があった。

 私が落語に目ざめ、古典落語のカセットテープをがつがつと聴くようになったのは一九八六年からのことだったが、そういう中でフッと『滝田ゆう落語劇場』(当時は文春文庫、今ほちくま文庫)という本があることに気づいた。
 読んでビックリ。すばらしい。それぞれの噺のストーリーやクスグリだけじやない、空気とか気分がとてもよく出ているのだ。(以下、略)

『滝田ゆう落語劇場』のことは、私も以前にこのブログに書いていて、そのトーンが引用した中野さんの文章とどことなく似通っているので、“中野さん、駄目ですよ!真似しちゃ”と冗談に思ったりしたが、このコラムが『サンデー毎日』に載ったのは、2007年1月7・14日号だから、勿論、そんな訳はないのだ。しかし、なんとなく、嬉しい。
また、同じ事を言うことになるのだけれど、『滝田ゆう落語劇場』のの空気の描写力は本当に素晴らしいのです。
しかしながら、これも繰言ですが、大須演芸場での志ん朝の高座の報告を読むことが出来なくなった一抹の寂しさは、どうしようもありません。

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