« 2008年1月 | トップページ | 2008年3月 »

2008年2月の6件の記事

2008.02.28

落語研究会(第476回)※

会場=国立劇場(小劇場)
◆日時=2008年2月28日(木)18:30開演
  ◇春風亭一之輔 「代脈」
  ◇桃月庵白酒 「今戸の狐」
  ◇柳亭市馬 「蒟蒻問答」
 仲入
  ◇柳家権太楼 「百年目」

| | コメント (0)

2008.02.27

決定盤十代目金原亭馬生落語集

金原亭馬生=コロムビア 「笠碁」「茶金」「そば清」「錦の袈裟」
長い間、聴きたいと思っていた馬生の「そば清」をようやく聴けた。何も言う事はない。以下に記した、草柳さんの言葉が全てを語っている(しかし、以前にも言った事だが、草柳さんは買わせ上手です)。

十代目金原亭馬生がいちばんのおすすめだが、LPで発売されていたものが残念なことにCD化されていない。「清兵衛イコール馬生」といえるほど、そばを食う馬生の形がよく、清兵衛が発する「どうも」という口調が馬生の調子にぴったりであった。CD化を切に望みたい音の一つである。

本当に、付け足すことは何もないのだが、馬生特有の言葉の調子、ニュアンス、というようなものが如実に味わえる一席ではなかろうか。因みに、「どうも」は、実際に聴いて頂くのが一番なのだが、“も ” と言う具合に“ど”にアクセントがあって、一度聴くと耳から離れない。また、蕎麦賭けをしている蕎麦屋に居る人々の臨場感も秀逸。蕎麦を食べている清兵衛が、食べ終えた蒸篭を“早く脇へどかせなさいよ”と見物の人に言うのも初めて聴いた。また、マクラで、蕎麦を食べる音がうるさいと言われて、蕎麦を丸めて食べるというのも実に可笑しい。
4月30日に、『十八番名演集』のBOXセットの第二弾が発売されるそうだが、そのセットには是非この「そば清」も収めてもらいたいものだ。

| | コメント (0)

2008.02.17

落語への招待

新人物往来社
図書館の新着案内を見ていたら、これが目に付いて予約しておいたのだが、まずまずの面白さだった。
小沢昭一さんと中野翠さんとの対談がなんといっても一番の面白さ。その中で、次の箇所などは、思わず膝を打って、我が意を得たりといったところ。

小沢 笑える講談もあるんですよ。神田松鯉なんて本当におかしかった。だけど、松鯉の講釈を聴いても年寄りは笑わないんです。僕が若かったころの話をしますとね、ある日本牧亭(東京・上野、閉鎖して池之端に縮小移転)に行くと、ジジイたちがパラパラと座っているなか、一人だけ高座に背を向けて座っている老人がいたんです。それで、講釈師がちょっと間違えると高座を振り返ってジロリと睨んだりする。ほかのジジィたちも、松鯉さんがいくらおかしい話をしても誰も笑わない。年をとって笑う力もないのかもしれない。あんなにおかしいのに、なんでこのジジイどもには受けないんだろうかと、若き日の僕は不思議に思ったものです。ところが、本牧亭の階段をゆっくり降りて帰路につこうとしている老人の一人が、「今日は笑ったなあ」と言う。なるほど、声に出すだけが笑いじやないんですよね。心の内側で笑っている。落語にも講談にもそういうことがあるわけですな。
中野 実は私、映画を見ているときも、あまり笑わないんです。声に出して笑うことはめったになくて頭の中で笑っている。アメリカ人なんか大声でゲラゲラ笑いますけれど。
小沢 でも、そういう声にならない笑いが本当の笑いなんじやないかと思ったりもするんです。テレビのお笑いは視聴者を入れてやっているらしいんだけれど、なんでこれがおかしいのかと思うくらいお若い方はよく笑いますよね。特にお嬢さん方はね。昔から箸が転んでも笑うと言いますから、そういうことなんでしようが。

私も、寄席などでもそんなに大きな声を出して笑う方ではなく、よく大きな声を出して笑う人などを見ると、そんなに可笑しいかなと思ったりするのだが、それらの人達の中には、本当に可笑しくって笑っている人達もいるのだろうけれど、どうも、そういう風に笑うことによって、自身の存在証明をやっている風でもあるのだ。あるいは、私はこの噺を、こんなに良く知っているんですよ、と証左しているかのようでもあるのだ。そういう人達は、往々にして胴間声で笑っている。
このMOOKには、駿菊がかなり深く関わっているようで、附録のCDも、駿菊のライブでの高座を収録してあるし、幾つかの文章も駿菊名義で書いてある。ここだけの噺という項は、駿菊のブログで馴染みの事柄が多く、私も以前はそのブログを読んでいたのだけれど、とにかく、“ここではこれ以上話せない”という秘密めかした書き方が多くって、イライラするので最近は全く読んでいない。また、古今亭流という項では、“志ん朝師匠が素晴らしいのは、寄席でかかわった僕ら噺家ひとりひとりに、志ん朝師匠とのエピソードを与えていることですね”と書いている。この事は、他の噺家の書いたものを読んでも、それは確かに窺がえる。たい平然り。馬石然り。しかし、反面、それが罪作りな事であったかもしれないという気もする。自分だけが志ん朝のことを思っている、自分のことだけを志ん朝は思っている、という錯覚を与えたという気もする。
最後の落語愛好家座談会という項では、四人の素人さんが座談を行なっているのだけれど、これはいらなかった。ただ、自分の知っている噺家をズラズラっと並べているだけだ。
しかし、出版社が歴史関係の書物を出しているところだけに、ミーハー的なところもなく、初めてこの種のMOOKを買おうかと思っている方には御誂え向きの一冊かもしれない。ただ、再録の項が二、三あるのが残念。

| | コメント (0)

2008.02.10

新宿末広亭二月上席

◆会場=新宿末広亭
◆日時=2008年2月10日(日)15:30頃入場
  ◇川柳川柳 「ガーコン」
  ◇アサダ二世 奇術
  ◇入船亭扇橋 「心眼」
 ――――――――――――――――
  △林家たい木 「寿限無」
  ◇五街道弥助 「子ほめ」
  ◇にゃん子・金魚 漫才
  ◇隅田川馬石 「初天神」
  ◇古今亭菊之丞 「権助魚」
  ◇近藤志げる 漫謡
  ◇三遊亭小金馬 「居酒屋」
  ◇三遊亭圓丈 「蟇の油(圓丈版)」
  ◇柳月三郎 民謡三味線
  ◇春風亭一朝 「家見舞」
  ◇金原亭伯楽 「宮戸川」
 仲入
  ◇桃月庵白酒 「つる」
  ◇ホームラン 漫才
  ◇古今亭志ん駒 漫談
  ◇柳家権太楼 「町内の若い衆」
  ◇翁家和楽社中 太神楽曲芸
  ◇五街道雲助 「幾代餅」

続きを読む "新宿末広亭二月上席"

| | コメント (0)

2008.02.09

黒門亭二月第二週

◆会場=落語協会
◆日時=2008年2月9日(土)17:30開演
  △春風亭正太郎 「牛ほめ」
  ◇柳家右太楼 「真田小僧」
  ◇桂扇生 「持参金」
 仲入
  ◇橘家富蔵 「うどん屋」
  ◇入船亭扇遊 「寝床」

続きを読む "黒門亭二月第二週"

| | コメント (0)

2008.02.03

古今亭志ん生ベスト・コレクション

古今亭志ん生=クラウン 「茶金」「雨の将棋」
不正音源の使用が認められて廃盤になったということから、『志ん生全席 落語事典』からは、その対象外とされている、クラウンから出ていたCDの中には、いわゆる珍品が幾つかある。この「雨の将棋」もそうで、碁ができない将棋好きの志ん生が、「笠碁」を碁から将棋に変えて創ったものだという。また、馬生も、、志ん生から“おれは碁を知らねえから『笠碁』も『碁泥』もできない。仕方がないから『雨の将棋』でやってるけど、この噺は将棋じゃだめなんだ。だから碁を習え”と言われたらしい。
その「雨の将棋」をようやく聴くことができた。志ん生が“この噺は将棋じゃだめなんだ”といった意図がどの辺にあるかは判らないが、しかし、確かに「笠碁」の品というか、静謐さというか、そういうものは感じられないようだ。けれども、志ん生のクスグリ満載の滑稽噺になっている。野球のアナウンサーが“只今、二回の裏”と言った言葉に“居候じゃないんだ”と言ったり、将棋の駒の王の変わりに置いた油虫が股座に入り込むと、“王が、取られないように金の後ろに隠れた”とか。
口調からすると病後の録音のようで、テンポの良さはないが、その面白さは否定できず、廃盤にしてしまうのは惜しいとも思う。

| | コメント (0)

« 2008年1月 | トップページ | 2008年3月 »