十代目金原亭馬生十八番名演集
金原亭馬生=コロムビア
十枚組みのセットを先日購入。随分以前から予告があり、それ以来ずっと待ち望んでいたもの。特典盤として、「芝浜」「子は鎹」のスタジオ録音を収録した一枚が付いている。私が所有していない馬生の演目でこのセットに収録されているものは、「子別れ(通し)」、「つづら」、「付き馬」、「淀五郎」、「粗忽長屋」、「お富与三郎/木更津」、「お富与三郎/稲荷堀」、「お富與三郎/与三郎の死」である。そして、「お富与三郎/島抜け」を除いては、同一演目ではあるが、別音源である。「お富与三郎/島抜け」のみが全くの同一音源ということになる。ということで、すべて納得した上で購入したのだが、ただひとつ残念なことは、さきに同じコロムビアから二枚組みで出ている『決定盤十代目金原亭馬生落語集』に収録されていた「そば清」を、このセットにも収録して欲しかったという事だ。「そば清」は、草柳さんが馬生の“ど~も”の声に言及されていたので是非に聴きたいのだが、そのセットに収録されている他の三席「笠碁」「茶金」「錦の袈裟」は既に所有しているので、購入を躊躇してしまうのだ。コロムビアさんも、その辺を考慮して販売してもらいたいものです。
いま、ぼちぼちと秋の夜長の友として聴いているのだが、馬生の怒ったところというのは、ホント、おっかないですね。「つづら」にしろ、このセットにはないけれど、「らくだ」にしろ。
ところで、このセットのジャケットの馬生の写真は全てカラーのものが載っているのだが、さきに発売された全五枚の『金原亭馬生名演集』のようにモノクロのほうがより雰囲気が出ていたように思う。カラーだとなにかしら生々しい感じだ。
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