« 2007年10月 | トップページ | 2007年12月 »

2007年11月の4件の記事

2007.11.26

落語研究会(第473回)※

◆会場=国立劇場(小劇場)
◆日時=2007年11月26日(月)18:30開演
  ◇桂吉坊 「月並丁稚」
  ◇柳家喬之助 「堪忍袋」
  ◇立川志の輔 「宿屋の仇討」
 仲入
  ◇入船亭扇辰 「千早ふる」
  ◇柳家喜多八 「居残り佐平次」

| | コメント (0)

2007.11.24

鈴本演芸場十一月下席

◆会場=鈴本演芸場
◆日時=2007年11月24日(土)17:20開演
  △柳家小んぶ 「道灌」
  ◇鈴々舎風車 「動物園」
  ◇大瀬ゆめじ・うたじ 漫才
  ◇三遊亭歌武藏 漫談
  ◇柳家三三 「悋気の独楽」
  ◇大空遊平・かおり 漫才
  ◇柳家さん喬 「替り目」
  ◇五街道雲助 「家見舞」
 仲入
  ◇ひびきわたる きせる漫談
  ◇桃月庵白酒 「子ほめ」
  ◇柳家小菊 粋曲
  ◇隅田川馬石 「芝浜」[20:12~20:49]

続きを読む "鈴本演芸場十一月下席"

| | コメント (1)

2007.11.17

サライ(Vol.19 No.23)

小学館
『サライ』が<続・落語入門>と銘打って、また落語の特集を組んでいる。今回も、附録としてCDが付いていて、小三治の「千早振る」「うどん屋」、そして圓窓の「寿限無」が収録されているのだが、小三治の口演が絶品だ。「千早振る」は現在CDでは市販されていないのではなかろうか。また、「うどん屋」はキングから市販されているが収録日時が別で、味わいも違う。また、この二席は、さきにSONYから発売されたDVD全集にも収録されていないという。
「千早振る」は、平成5年4月10日の放送のものだそうだが、何といっても活力がある。笑いも弾む笑いである。昨今の小三治の高座、タップリととった“間”とかいうものが持て囃されているが、それは、ちょうど晩年のベームがモーツァルトの交響曲をウィーンフィルで振った時に言われた評のようでもある。中には、指揮者の意を呈して楽団が演奏しているという風なものまであった。しかし、それは“指揮”とはもはや言えないのではなかろうか。ところが、この「千早振る」は、ベートーヴェンの交響曲4番を振ったクライバーなのだ。実に素晴らしい!
「うどん屋」は、キングから出ているものがより緻密だとは思うが、リアリティという点では、今回の昭和57年12月23日放送の「うどん屋」に格段のものがあると思う。酔っ払いがミー坊から“さてこの度は”と言われたと語る場面は、まさに慟哭だ。この場面は、私も好きな場面で、どの盤を聴いても涙するのだが、この盤を聴いたときには、涙がとめどなく溢れてきた。一編の人情噺である。
750円の定価、このCD一枚で十二分に元が取れ、多額のオツリがくる。

| | コメント (2)

2007.11.11

十代目金原亭馬生十八番名演集

金原亭馬生=コロムビア
十枚組みのセットを先日購入。随分以前から予告があり、それ以来ずっと待ち望んでいたもの。特典盤として、「芝浜」「子は鎹」のスタジオ録音を収録した一枚が付いている。私が所有していない馬生の演目でこのセットに収録されているものは、「子別れ(通し)」、「つづら」、「付き馬」、「淀五郎」、「粗忽長屋」、「お富与三郎/木更津」、「お富与三郎/稲荷堀」、「お富與三郎/与三郎の死」である。そして、「お富与三郎/島抜け」を除いては、同一演目ではあるが、別音源である。「お富与三郎/島抜け」のみが全くの同一音源ということになる。ということで、すべて納得した上で購入したのだが、ただひとつ残念なことは、さきに同じコロムビアから二枚組みで出ている『決定盤十代目金原亭馬生落語集』に収録されていた「そば清」を、このセットにも収録して欲しかったという事だ。「そば清」は、草柳さんが馬生の“ど~も”の声に言及されていたので是非に聴きたいのだが、そのセットに収録されている他の三席「笠碁」「茶金」「錦の袈裟」は既に所有しているので、購入を躊躇してしまうのだ。コロムビアさんも、その辺を考慮して販売してもらいたいものです。
いま、ぼちぼちと秋の夜長の友として聴いているのだが、馬生の怒ったところというのは、ホント、おっかないですね。「つづら」にしろ、このセットにはないけれど、「らくだ」にしろ。
ところで、このセットのジャケットの馬生の写真は全てカラーのものが載っているのだが、さきに発売された全五枚の『金原亭馬生名演集』のようにモノクロのほうがより雰囲気が出ていたように思う。カラーだとなにかしら生々しい感じだ。

| | コメント (0)

« 2007年10月 | トップページ | 2007年12月 »