新宿末広亭九月中席
◆会場=新宿末広亭
◆日時=2007年9月20日(木)15:20頃入場
◇大空遊平・かほり 漫才
◇入船亭扇橋 「二人旅」
◇古今亭志ん輔 「あくび指南」
◇アサダ二世 奇術
◇入船亭扇遊 「天狗裁き」
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△三遊亭歌る美 「初天神」
◇五街道弥助 「鰻屋」
◇近藤志げる 漫謡
◇林家彦いち 「みんな知っている」
◇隅田川馬石 「浮世床」(本)
◇ペペ桜井 ギター漫談
◇桃月庵白酒 「町内の若い衆」
◇古今亭志ん橋 「出来心」
◇花島世津子 奇術
◇柳家小袁治 「犬の目」
◇川柳川柳 「ガーコン」
仲入
◇鈴々舎馬桜 「アルバイトヤクザ」
◇ロケット団 漫才
◇桂文楽 「千早振る」
◇柳家権太楼 「黄金の大黒」
◇鏡味仙三郎社中 太神楽曲芸
◇五街道雲助 「ずっこけ」
平日だというのに、満員。二階席も開いていた。どうも、団体さんが入っているらしい。
志ん輔の「あくび指南」、初めて。面白い!「夕立勘五郎」といい、わりとエキセントリックなキャラクターなのかもしれない。志ん輔がマクラや噺の途中に入れてくれたので判ったが、団体さんは、どうやらこしじ会とか言う大正琴の集まりらしい。しかし、その数、半端ではない。客席の半数は占めていたのではないだろうか。
アサダ二世が、その最後に簡単に出来る手品を教えますといって、一緒にやってくださいといったら、その大正琴のオバサマ達、正直に一斉に自分のハンカチを振っていた。
扇遊は、ちょっと気の毒だった。アサダ二世に嵌められたオバサマ達の嬌声が静まらないなかに出てきて、なんとか五分後に収めて噺の中に引き込んで笑いを誘っていたが、サゲ近くになるとオバサマ達は帰り支度に気もそぞろで、全く噺を聴いていなかった。
歌る美、初めて聴く。なかなかユニーク。表情が豊富。もちろん、まだぎこちなさはあるけれども、面白くなりそうな予感。ただ、声はもう少し大きくした方がよいと思う。
志げる、久々に聴きましたが、雨情の歌がしみじみと心に響きました。CD、聴いてみたいものだ。
馬石、まぁ、この時間帯ではやむをえないか。本を途中まで。
白酒、今日一番の高座。短いながらも面白さ一杯の高座。具体的には今思い出せないんだけれども、所々に出てくるフトした言葉のあれこれ。テンポもいいしね。
志ん橋は、「出来心」といってもその端緒の部分。
川柳、自著の宣伝を目一杯。
ロケット団、最後の繰り返しはあまりにも執拗過ぎないか?
文楽、時事ネタも織り込みながらの「千早振る」。
仙花の五階茶碗を無事終えた後のホットした笑顔に今日も癒されました。
雲助に「もう半分」をあるいはと期待して行ったのだが残念。「ずっこけ」は以前にも聴いているし、今日はサゲまでは行かず、草津の湯までだった。極めて残念。しかし、こういうことも、色川さんが言う所のいわゆる寄席の楽しみなのかもしれない。
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