柳家小三治Ⅱ-三
柳家小三治=ソニー 「船徳」
この会は、実際に聴いている。ちょうど7月10日に開かれ、まことにグッドタイミングな演目だった。<極私的名演十撰>にも挙げているので、このCDも記念的意味合いもこめて買ってみた。あの高座は名演だった、という思いは今も変わりはないが、しかし、細かな部分はもう殆ど忘れていた。この日の高座は、いわゆる小三治のマクラはなくて、若旦那についての軽いマクラを振って直ぐに本題に入っている。このCDを聴くと判るのだが、無音の所がかなり多い。仕種のみの所が多いのだ。これは、私も今でも覚えているのだが、竿を流してしまう所も、その仕種が大変に可笑しかったことを思い出す。この仕種の面白さというものが、私など初心者にはとてつもなく可笑しかったのだと思う。この竿を流したことは、あとで客に傘で石垣を突けというところで告白するのだが、ここでは、若い女性の観客など、まさに咳き込んで笑っている。ああ、なんだか少しずつ思い出してきました。やはり、この高座は名演、名盤です。
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