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2007年8月の8件の記事

2007.08.31

落語研究会(第470回)※

◆会場=国立劇場(小劇場)
◆日時=2007年8月31日(金)18:30開演
  ◇五街道弥助 「うなぎ屋」
  ◇春風亭柳朝 「大どこの犬」
  ◇柳家花緑 「厩火事」
 仲入
  ◇柳家喬太郎 「お菊の皿」
  ◇春風亭一朝 「抜け雀」

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2007.08.28

鈴本演芸場八月下席

◆会場=鈴本演芸場
◆日時=2007年8月28日(火)17:20開演
  △鈴々舎やえ馬 「三人旅(発端)」
  ◇鈴々舎馬るこ 「子ほめ」
  ◇林家正楽 紙切
  ◇隅田川馬石 「浮世床(夢)」
  ◇柳亭燕路 「幇間腹」
  ◇三遊亭小円歌 三味線漫談
  ◇林家正蔵 「茶漬えんま」
  ◇桂藤兵衛 「江ノ島の風」(註)
 仲入
  ◇桃月庵白酒 「松曳き」
  ◇伊藤夢葉 奇術
  ◇五街道雲助 「真景累ヶ淵~豊志賀」[20:00~20:46]

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2007.08.25

柳家小三治Ⅱ-三

柳家小三治=ソニー 「船徳」
この会は、実際に聴いている。ちょうど7月10日に開かれ、まことにグッドタイミングな演目だった。<極私的名演十撰>にも挙げているので、このCDも記念的意味合いもこめて買ってみた。あの高座は名演だった、という思いは今も変わりはないが、しかし、細かな部分はもう殆ど忘れていた。この日の高座は、いわゆる小三治のマクラはなくて、若旦那についての軽いマクラを振って直ぐに本題に入っている。このCDを聴くと判るのだが、無音の所がかなり多い。仕種のみの所が多いのだ。これは、私も今でも覚えているのだが、竿を流してしまう所も、その仕種が大変に可笑しかったことを思い出す。この仕種の面白さというものが、私など初心者にはとてつもなく可笑しかったのだと思う。この竿を流したことは、あとで客に傘で石垣を突けというところで告白するのだが、ここでは、若い女性の観客など、まさに咳き込んで笑っている。ああ、なんだか少しずつ思い出してきました。やはり、この高座は名演、名盤です。

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2007.08.21

江戸吉原図聚

三谷一馬=中央公論新社
これはまた凄い本である。『明治吉原細見記』も凄い本だったが、それに輪をかけて凄い本。著者が<はじめに>の冒頭で“本図聚は、江戸吉原のすべてを絵によって再現しようとしたものです”と述べているが、その言葉が全てを物語っている。“本図聚及び附録の三百枚近い絵は、すべて当時の版画類や黄表紙、人情本、洒落本、滑稽本、読本、草双紙などの挿絵類から”著者が復元したものであり、その全てが私にとって驚きであり有益であった。だから、どこかを引用してここが素晴らしいとかは言えない。とにかく全てが素晴らしいのだ。
この本は、はじめ立風書房から出ていたものを限定八百部で復刻出版したものの内の第二十二番目。値段も五万五千円。立派な本である。本冊の絵と、別冊の解説書、附録とに分かれているのだが、本冊がなかなか重く、解説書の文とを交互に読み進めていくのはなかなか大変だった。寝転がって読むというわけにはいかなかった。読み終わって、レファレンスブックとして必要だと思い、どうやら、文庫でも出ているようなので、神保町の大型書店を探してみたが在庫がなかったので、オンライン書店で注文した。届いた文庫版をパラパラと見てみると、やはり版型が小さい分、図が小さくなって見難い欠点はあるがハンディであることは間違いない。ただ、解説書の中に描かれていたカット類が文庫版では省かれているものがあるようだ。
この本を読んでいたお陰で、馬石の噺もより一層楽しめた。新吉原を解説したこの本は、郭噺を聞く際には必携の書物だと思う。
あぁ、私も紙花を散らしてみたい。

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2007.08.15

インターネット落語会(第44回)

落語協会=2007.08.11配信(全生庵2007.08.05収録)
 2007年8月中席(11日~20日) 落語協会感謝祭2007・奉納落語会(第一部)
  ◇春風亭柳朝「お菊の皿」
  ◇隅田川馬石「お初徳兵衛」
  ◇橘家圓蔵「死神」
馬石の「お初徳兵衛」が、本人も意気込んで出したというだけあって、とても良かった。ひところ“100%ピュアな純愛小説”と喧伝された幾つかの小説よりも数段にピュアな純愛物語を聴かせてもらった。「船徳」で御馴染みの、徳兵衛が船頭になるについてのお披露目の場での若い者が不始末を弁明する滑稽な部分はスッパリと端折って(因みに大師匠の馬生のCDにも、その師匠の志ん生のCDにもこの場面はある)、柳橋の船宿、大桟橋、山谷堀、首尾の松などを背景として舞台効果も満点にその物語を聴かしてくれた。この音源、なんとかPCに保存する手立てはないものだろうか。
圓蔵の「死神」、正直そんなに期待しなかったのだが、これも良かったですね。マクラでの兄弟子三平についてのエピソードに耳を傾けさせられて、そのまま本題も聴いたのだが、その「死神」もこれまで聴いたものとは若干違っていて、主人公が医者ではなく拝み屋なんですね。そして、サゲも死神がクシャミをして蝋燭が消える、というもの。その、他のものとは違うという物珍しさだけではなくて、テンポ、リズムが良くって、聴いていて気持ちが良かった。終わった後に、客席に、“どうでした”と聞いていたが、自身でも生涯の五席の一つに入る出来だと思ったのではなかろうか。

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2007.08.10

国立演芸場八月上席

◆会場=国立演芸場
◆日時=2007年8月10日(金)13:00開演
  △初音家左吉 「初天神」
  ◇五街道弥助 「鮑のし」
  ◇マギー隆司 奇術
  ◇春風亭一朝 「芝居の喧嘩」
  ◇内海桂子 ひとりごと
  ◇三遊亭歌る多 「悋気の火の玉」
 仲入
  ◇鏡味仙三郎社中 曲芸
  ◇柳亭燕路 「だくだく」
  ◇林家正楽 紙切
  ◇五街道雲助 「鰻の幇間」

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2007.08.09

まわりまわって古今亭志ん朝

志ん朝の仲間たち=文藝春秋
構成が岡本和明となっているので、前の一件もあり一寸心配だったが、さすが文藝春秋さん、校正ミスはほとんど見られなかった。やはり、出版社、編集者の力量の違いですかね。しかし、これが当たり前と言えば当たり前なのだが。まぁ、あの本が酷すぎた。ただ、267頁の3行目の橘圓蔵は橘圓蔵の間違いだろう。
この本は、前作『よってたかって古今亭志ん朝』の姉妹書といえるかもしれない。前作が弟子たちが語った志ん朝像なら、こちらは、朝太時代を知る人々が語った志ん朝像。とはいっても、それは、馬風文楽小勝さん吉の同期の仲間による座談会だけであり、あとの章は志ん朝になってからのものだ。
座談会は、いろいろとはじめて知ったエピソードも沢山あって楽しく読めた。馬風は、寄席に入った日が志ん朝と同じ日で全くの同期なんですね。また、文楽が語るエピソードなどホント爆笑モノ。

 文楽 ある年の正月。これもすごかった。七草も過ぎたから(吉原へでも行こうかな……)と思って、
「兄さん、行かない?」
って誘ったら、
「あんちゃん、まだ行ってないの?」(笑)
「まだ、行ってないけど……」
「駄目だよ、そういうところへは、三が日の内にご挨拶に行かなくちゃ」(爆笑)
って言うから、思わず、
「好きだねえっ」
て言っちゃった。律儀だよね、三が日の間にちゃんと行ってるんだから。

また、楽屋ではあまり働かないで大きな鼾をかいてよく寝ていたというエピソードはどこかで言われていることかもしれないが、小勝が語る仲間への気遣い心配りなどは泣かせるエピソードです。
若手の噺家達が思い出を語っている章では、馬石の話がとても面白かった。たい平も語っているのだが、たい平のものはもう既にあちこちで語ったり、書いたりしているものがほとんど。それにあざとく感じる部分もなきにしもあらず。ただ、有名なたい平が書いたイラストで志ん朝の旅のお供をしたときのカバンを幾つもぶら下げたものがあるのだが、それを写真で観ることができたのは嬉しい。馬石も、よく志ん朝のお供で旅をしたそうだが、それよりも面白いのは二つ目勉強会でのエピソード。この会は、希望すればいつでも出ることができたそうで、馬石は、なんと、志ん朝の前で「船徳」「幾代餅」「居残り佐平次」を演ったそうだ。そして、「居残り佐平次」を演ったときには、“もう二度と演るな” と言われたとか。さすがに「文七元結」は演らなかったそうだが、しかし、まだ志ん朝が生きていたら演ったと思う、と語っている。さすが馬石、その心意気や良し。
大須演芸場席亭の足立秀夫さんの語る話も実に面白い。志ん朝三夜にまつわる思い出話は興味が尽きない。これは、もう手にとって全文をお読み下さいというより他にありません。
最後に、元マネージャーの前島達男さんが言っているように志ん生、志ん朝は落語界の永久欠番ですね。

ところで話は変わりますが、この本でも文楽が、ひな太郎が自分の弟子になった経緯をチラと語っているのだが、ひな太郎が志ん朝の所を一身上の都合で止めた理由の一つには、たい平も述べているように志ん上(ひな太郎)の下が入ってこなくてずーっと前座みたいな処遇を受けていたということもあるのだろうか。

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2007.08.06

国立演芸場八月上席

◆会場=国立演芸場
◆日時=2007年8月6日(月)13:00開演
  △古今亭だん五 「桃太郎」
  ◇五街道弥助 「子ほめ」
  ◇マギー隆司 奇術
  ◇春風亭一朝 「幇間腹」
  ◇内海桂子 ひとりごと
  ◇桂ひな太郎 「酢豆腐」
 仲入
  ◇鏡味仙三郎社中 曲芸
  ◇柳亭燕路 「やかんなめ」
  ◇林家正楽 紙切
  ◇五街道雲助 「宮戸川(通し)」

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