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2007.04.05

柳家さん喬名演集(1)

柳家さん喬=ポニーキャニオン 「棒鱈」「井戸の茶碗」
このCDと同じ演目で、すでにキングレコードから出ている。キングのほうは2000年の収録。こちらは、2006年の収録。
「井戸の茶碗」は、朝日名人会で初めて聴いて不覚にも涙がとまらなかった。それで、キングのCDを買い求めたのだった。今回の新しいCD、旧盤との大きな差異はないのだが、細かな点で気付いたのは、娘の年齢が、旧盤は16、7歳で新盤が17、8歳。そして、高木が清兵衛に“金が金で買えるか”と言った後に新盤では“そのような時代が来てはならん”と言っている。これは、やはり昨今のマネーゲームの風潮を意識して言っているのだろうか。そして、もう一つは、大した事ではないのだけれど、清兵衛の“クズーイオハライ”という声が新盤の方が朗々と長~く発声されている。違いと言えばこのくらいで、新旧どちらの盤を買ってもいいようなものである。以前、引用した『きく知る落語』でのさん喬のインタビューがこの解説でも引用されている。さん喬にとっては、やはり入魂の演目であるのだろう。ちなみに、解説によるとさん喬はこの噺を先代柳朝に教わったそうである。しかし、そうとは思えないほど全くの自分の型に仕上げているそうだ。
「棒鱈」は新宿末広亭で初めて聴いてその面白さに圧倒された。こんな面白い落語があるのかと思ったものだ。勿論、演題など知るはずもなく、仲入に末広亭の人に教えてもらった。これも新旧違いはない。違いと言えば会場の雰囲気か。旧盤の方は観客がよく笑っている。新盤の方は客席からの“マッテマシタ!タップリ!”という掛け声が楽しい。マクラもほとんど同じ。女性の酒の適量はビール一本、しかし、それも一分ほどで呑んじゃあ仕様がない。キッチンドリンカー。等々。

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