喬太郎落語秘宝館2
柳家喬太郎=ワザオギ 「白日の約束」「結石移動症」
一席目の「白日の約束」は、冒頭から客席の大きな笑いが絶えない。マクラの川柳川柳ネタが受けまくっている。その前に上がったつくしが、師匠の川柳を題材とした新作を演ったのを聴いて、素晴らしい一門だ、とても私は、自分の師匠さん喬を“飼っている”などとは、口が裂けても言えない、また、販売されているCDのなかで、高座の途中で川柳が“おい、アンちゃん、水持って来てくれ”と言っているが、そう言われて水を持って行ったのが、当時、前座だった喬太郎だとか、等々。喬太郎も乗りまくっている。噺家と客とがまさに一体となった高座。ライナーノートの喬太郎の言によると、この噺、白日とホワイトデーとを掛けてあるそうだ。だから、これは、ホワイトデーを題材とした噺。ところが、実は、浅野内匠守と関係があるのだった。まぁ、あとは聴いてのお楽しみ、というところか。
二席目の「結石移動症」は、一席目ほどには、笑いが多くはない。やはり、客種の違いか?主人公のケンちゃんに石ができて苦しむのを、針医の堀田が、見事に石を出すことに成功するというもの(勿論、これだけではないですよ)。そう、『ハリー・ポッター/賢者の石』なのだ。このCD(だったか、或いは1か、別館だったか定かではないが)が出たとき、どこかに載った評があまり芳しいものではなかったように記憶する。こういう内容のものをCDにすべきだろうかというような。しかし、寄席で初めて喬太郎を聴いて、そのあまりの面白さに驚いたものだった。このCDも然りです。
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