落語の極
テレビ東京(2007.02.15放映)
◇春風亭小柳枝「二番煎じ」
収録=深川江戸資料館(2007.01.11)
小柳枝も、好きな噺家の一人。噺家の匂いがするし、出の形もいいですよね。右手を前に出し、前屈みになりながらの出。
今日の『二番煎じ』、外連味のない本寸法のものと思いました。声もいいし、何度か客席からも中手が起こる。それに仕種も巧みだからいうことはない。この噺の中で、“猪が二つ玉に驚いておとなしくなる”というクスグリがあるのだけれど、これを言う噺家と言わない噺家があるが、流派による型の違いなのだろうか?それとも単なる時間とかの問題?前回、『文七元結』の時は、やや緊張しているかにも見えたが、今回は、本題に入ってからは流麗な運びだった。
この番組、たっぷりと聴かせてくれるのはいいのだが、なかには時間を持て余して徒にマクラを長くする演者もいて退屈に感じる向きもあったが、今回の小柳枝のマクラ、なかなか為にもなり振袖火事の謂れなど、とても勉強になりました。
気になることが一つ。最後のオチのところでクレディットが流れるのだけれど、あれはせわしない感じがして、とても興がそがれるので止めて欲しいと思う。なんとかならないでしょうか?
余談だが、前回、小柳枝がウクレレを弾きながら「若者たち」を唄ったのだが、これがとても良かった!小柳枝の人柄も窺える一遍の人情噺のようでありました。
来週は、瀧川鯉昇が登場。これも楽しみ。演題は何かしら?
*この番組の収録日時は空飛ぶ!気まぐれ雑記帳様からの転載です。有難うございます。
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