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2006.07.11

落語ファン倶楽部(vol.2)

笑芸人=白夜書房
この号は、あまり見るべきところはない。高田文夫に関する記事が目立つ。そのなかで、良かったなと思ったのは、志ん朝、吉朝の共に物故者の記事。
志ん朝の元マネージャー前島さんが語った中で印象に残ったのは、“「前さん、やっぱ、滑稽噺を突き詰めていきたいな」とも言ってました。”という志ん朝の言葉。志ん朝の突き詰めた滑稽噺を聴いてみたかった。それと、よく言われる志ん朝のドイツ好き。これに関して、前島さんは、志ん朝が“一コース三ヶ月の講座を二回行って、完全にマスター”したと言っているのだが、志ん駒なんかは、違うんじゃないのみたいなことをどこかで言ってたように思ったのだが。
亡き吉朝について、弟子たちが各々思い出を語っている。その中で、最後のひと月あまり、ほとんど毎日を師匠と過ごしたという吉坊は、棺桶の中に入れるものを決めるとき、眼鏡の次に、奥さんから“吉坊”と言われたらしい。弟子冥利につきますねぇ。
思いのほか面白かったのは、付録のCD。これは、高田文夫から出されたファン倶楽部、カテキン、革の財布の三題噺をSWAのメンバーでネタを創り、それを白鳥が高座で演じたもの。これが、ちょっとした人情噺風になっている。

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