鈴本演芸場三月下席
◎真打昇進披露興行
◆会場=鈴本演芸場
◆日時=2006年3月28日(火)17:20開演
△柳亭こみち 「やかん」
◇柳家三之助 「初天神」
◇三増紋之助 曲独楽
◇金原亭馬生 「よっぱらい(替り目)」+夜桜
◇柳家権太楼 「つる」+奴さん
◇あしたひろし・順子 漫才
◇三遊亭圓歌 「中沢家の人々」
◇柳家さん喬 「時そば」
◇鈴々舎馬風 漫談
仲入
◇真打昇進披露口上=さん喬、権太楼、三三、小三治、馬風、圓歌
◇翁家和楽社中 太神楽曲芸
◇柳家小三治 「小言念仏」
◇柳家喬太郎 「母恋いクラゲ」
◇林家正楽 紙切
◇柳家三三 「長屋の花見」
真打昇進襲名披露興行
満員の盛況。立ち見も多数。札止めで、入場を断った人も多数とか。
顔ぶれもよかったが、内容も良かった!
小三治の口上、涙が出た。“ついに今日の日が来たかという感慨”“大きな声を出せ、落語をやれ”
こみち、三三兄さんから教わったという「やかん」。良かったですよ。
三之助の「初天神」、子供を“よーいよーいのよいとこらしょ”とやるところ、涙をこらえました。
馬生、一朝の代演、「替り目」(馬生は終わった後「よっぱらい」と言っていた)をさらりと。その後、夜桜を。
権太楼、お祝いに「つる」。その後に奴さん。踊りを見ながら、トラブルに思いが行き、またも涙をこらえる。
さん喬の「時そば」、初めて聴く。上手いこと!そして、そばの旨そうなこと!後ろにいた御婦人連中も、仲入にそばが食べたくなった、腹が減った、と言っていた。
口上は、さん喬が司会。権太楼、庭に桜も二分、三分咲、そして満開にと。あとで、さん喬に権太楼の家に庭はないと突っ込まれる。最後は、馬風が指名されて三本締めのはずが圓歌がやってしまった。三三は、常に顔を上げて前を見ていたのが印象的。
小三治、「小言念仏」、どじょうを料理するところ、念入り。このあたり初めて聴いたよう。何度も聴いているが、やはり可笑しい。
喬太郎、三三の十八番のネタから、と言って「母恋いクラゲ」!生では初めて。TVで観たのは家族連れだったが、今回は遠足に行く学校の生徒たち。クラゲの形態はさん喬に教わったと言うが、果たして。
三三、「長屋の花見」。柳派の心意気か。8時43分から9時9分まで。頭を上げてから噺を始めるまで長い拍手、鳴り止まず。
*開演前、並んでいると、昼席が終わった圓藏が出てきた。紺のブルゾンを着、紺の帽子を被っている。多くの人が並んでいるのを横目にしながら去っていった。“てやんでぇ”という表情をしていた。
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