桂文朝師匠逝去
毎日新聞 2005年4月18日12時24分
訃報:
桂文朝さん63歳=落語家
桂文朝さん63歳(かつら・ぶんちょう<本名・田上孝明=たがみ・たかあき>落語家)18日、がんのため死去。葬儀の日取りは未定。自宅は非公表。
1970年に真打ち昇進。粋でいなせな江戸前の芸を得意とした。75年に文化庁芸術祭優秀賞を受賞。最後の高座は2月4日、東京・末広亭の「寄合酒」。
朝日新聞 2005年4月18日13時33分
落語家の桂文朝さん死去
桂 文朝さん(かつら・ぶんちょう=落語家、本名田上孝明=たがみ・たかあき)は18日、がんで死去、63歳。葬儀の日取りは未定。連絡先は東京都台東区上野1の9の5の落語協会。
東京都出身。52年に山遊亭金太郎(二代目桂小南)に入門。70年に真打ちに昇進して「文朝」。85年に落語芸術協会から落語協会に移籍し、昨年から同協会理事を務めていた。今年2月4日の東京・新宿「末広亭」での「寄合酒」が最後の高座となった。
落語協会 2005年4月18日
訃報 桂文朝逝去
当協会所属の桂文朝が、4月18日(月)午前1時5分、築地がんセンターにて、逝去しました。
桂文朝は、昭和17年3月31日、東京新宿生まれ。
昭和27年二代目桂小南に入門し、前座名山遊亭タア坊を名乗りました。
少年落語家として、一躍人気者になりました。
昭和30年山遊亭金時と改名、昭和34年桂小西で二ツ目昇進。
昭和45年真打に昇進し、桂文朝と改名しました。
昭和59年、落語芸術協会を退会し、翌年落語協会に入会。
昭和50年には、文化庁芸術祭優秀賞受賞。
昭和53年に、放送演芸大賞落語部門賞を受賞するなど、
本格派古典落語の名手として、いよいよ円熟の時を迎えていました。
享年63歳でした。
なお、通夜は20日(水)午後6時より7時
告別式は21日(木)正午より1時、いずれも
源寿院(葛飾区立石7-11-25)で執り行われます。
心から謹んでご冥福をお祈りいたします。
遅れてきた落語聴きとしての僕は、志ん朝の生の高座を観ることはできなかったが、文朝の高座を何度か観られたことは幸いだったと思う。「初天神」には、本当に笑わされた。“マッカアサー”とか“寄席の格言”などのマクラでのフレーズをもう聴けないと言うのは、本当に寂しい。かえすがえすも残念なのは、今年の2月18日のイイノホールでの東京落語会を、文朝をお目当てに行ったのだが、やはり、休演であった。予定されていた演目は「百年目」だった。この時に聴けていれば…。合掌。
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